もっとサッカーが上手くなりたいとお子さんから聞くと、できる限り応援してあげたいと思う一方で、具体的に何をすればよいか分からない保護者の方は多いでしょう。

チームの練習だけでは物足りなさを感じていたり、休みの日に家で過ごす時間を少しでも上達につなげてあげたいと考えていたりするご家庭もあるかもしれません。

実は、サッカーが上手な子ほど、チームの練習以外の時間、つまり「自主練」を上手に取り入れています。とはいえ、自主練といっても、ただがむしゃらにボールを蹴ればよいわけではなく、やり方次第で成長のスピードは変わってきます。

本記事では、サッカーが上手くなるために自主練がなぜ大切なのかという理由から、自宅や公園でもできる具体的な練習メニューを動画も交えながら分かりやすく紹介します。

【本記事でわかること】

  • 小学生がサッカーを上達させるには、苦手な技術や伸ばしたい能力を明確にして自主練に取り組むことが大切
  • 練習量を増やすだけでなく、目的を意識しながら無理なく継続することが上達につながる
  • 試合で活躍できる選手を目指すなら、自主練に加えて専門的な指導を受けることも選択肢のひとつ
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【この記事の編集者】
「TORIDENTE」は、関東と沖縄に校舎を展開するサッカースクールです。元Jリーガー選手や強豪校出身者、バルサアカデミー指導経験者など、実績あるコーチ陣のみが集結しています。ここでは、親御さんに役立つ情報を発信しています。

目次

サッカーが上手くなるために自主練が大切な理由

チームの練習は、コーチに教えてもらいながらみんなで取り組める貴重な時間です。しかし、限られた時間の中で一人ひとりが思う存分ボールに触れたり、苦手なプレーだけをじっくり練習したりするのは、なかなか難しいものです。

だからこそ、チームの練習に加えて自主練に取り組むことで、お子さんの成長をさらに後押ししてあげられます。自主練が大切な理由として、主に次の3つが挙げられます。

  • ボールに触れる回数を増やせる
  • 自分の苦手なプレーを重点的に練習できる
  • 繰り返し練習することで基礎技術を磨ける

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

ボールに触れる回数を増やせる

チームの練習では、試合形式の練習や複数人で取り組むメニューもあるため、一人ひとりがボールに触れる時間には限りがあります。一方、自主練なら自分のペースで繰り返し練習でき、ボールに触れる回数を増やせるのがメリットです。

例えば、ドリブルでボールを細かく動かしたり、リフティングで蹴る強さを調整したりする練習を繰り返すと、足とボールの感覚が身についていきます。こうした経験の積み重ねによって、試合でもスムーズにボールを扱いやすくなります。

自分の苦手なプレーを重点的に練習できる

チームの練習では、全員で同じメニューに取り組むことも多く、自分が苦手なプレーだけに時間をかけるのは難しいものです。自主練なら、苦手な動きを繰り返し練習し、できるようになるまで自分のペースで取り組めます。

例えば、利き足と反対の足でボールを蹴るのが苦手な子どもは、壁に向かってパスを繰り返す練習がおすすめです。苦手なプレーをひとつずつ克服することで、試合でもできることが増え、自信にもつながります。

繰り返し練習することで基礎技術を磨ける

サッカーが上手くなるには、ボールを「止める」「蹴る」「運ぶ」といった基礎技術を身につけることが大切です。ドリブルやパスなどを繰り返し練習することで、ボールを思いどおりに扱えるようになり、試合中も周りを見ながらプレーしやすくなります。

基礎技術の習得において知っておきたいのが「ゴールデンエイジ」です。一般的に9〜12歳ごろを指し、新しい動きや技術を習得しやすい時期とされています。この時期に自主練を重ねて基礎技術を磨くことで、将来の土台にもつながります。

▶︎関連記事:サッカーにおけるゴールデンエイジとは?この時期にやっておくべきトレーニングも紹介

【動画付き】サッカーが上手くなる自主練方法6選

ここからは、自宅や公園などで一人でも取り組める自主練メニューを紹介します。いずれもボールと少しのスペースがあれば始められる内容で、動画も合わせて解説します。

  • ボールタッチ
  • リフティング
  • コーンドリブル
  • トラップ
  • シュート
  • アジリティトレーニング

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ボールタッチ|足元の技術を磨く

ボールタッチは、足の裏や内側、外側などを使ってボールに触れ、細かく動かす練習です。足のどこで触れるかによってボールの動きが変わるため、繰り返し練習することで、ボールを思いどおりに扱う技術が身につきます。

最初はその場でボールを左右に動かす練習から始めましょう。慣れてきたら、前後に動かしたり、動かす速さを変えたりすると、ドリブルや相手をかわすプレーにも役立ちます。ボールタッチの練習方法は、以下の動画を参考にしてみてください。

リフティング|ボールコントロールを身につける

リフティングは、足の甲や太ももなどを使って、ボールを地面に落とさずに蹴り続ける練習です。ボールを蹴る強さや足を当てる位置を調整することで、ボールを思いどおりに扱う力が身につきます。

また、落ちてくるボールに合わせて足を動かすため、ボールの動きを見ながら体をコントロールする練習にもなります。

練習では、まず足の甲でボールを真上に軽く蹴り、キャッチするところから始めましょう。慣れてきたら、連続して蹴る回数を少しずつ増やしていきます。片足だけでなく、反対の足や太ももも使うと、さまざまな部位でボールを扱う感覚を養えます。

コーンドリブル|細かいボールタッチを身につける

コーンドリブルは、並べたコーンの間をジグザグに進む練習です。足の内側や外側でボールに触れながら、コーンにぶつからないように進むことで、細かいボールタッチや方向転換の練習になります。試合中に相手をかわすときにも役立つ技術です。

練習するときは、最初から速く進もうとせず、ボールを足元に置いたまま曲がれるように意識しましょう。慣れてきたらコーンの間隔を狭めたり、少しずつスピードを上げたりすると、より実践的な練習になります。

コーンドリブルの練習方法については、以下の動画を参考にしてみてください。

トラップ|ボールを思いどおりに止める

トラップは、飛んできたボールを足の裏や内側などで受け止め、コントロールしやすい位置に止める技術です。ボールを足元に収められると、次のドリブルやパスにスムーズにつなげられます。反対に、ボールが足元から大きく離れると、相手に奪われてしまいます。

自主練では、壁に向かってボールを蹴り、跳ね返ってきたボールを止める練習がおすすめです。ボールが来たら足に力を入れすぎず、少し引くようにして勢いを吸収しましょう。

最初は近い距離から始め、慣れてきたら少しずつ距離を伸ばすと、さまざまな強さのボールを止める練習ができます。トラップのコツは、以下の動画を参考にしてみてください。

シュート|狙った場所に蹴る技術を磨く

シュート練習では、ただ強く蹴るのではなく、狙った場所にボールを飛ばすことを意識しましょう。ゴールに向かって正確に蹴るには、足のどの部分をボールに当てるか、軸足をどこに置くかがポイントです。

自主練では、まずゴールや壁の目印を狙って蹴る練習から始めましょう。最初はインサイド(足の内側)で狙った場所に蹴り、慣れてきたらインステップ(足の甲)を使って強いシュートにも挑戦してみてください。

力任せに蹴るのではなく、狙った場所にボールを飛ばせたかを確認しながら練習することが大切です。シュートの練習方法は、以下の動画を参考にしてみてください。

アジリティトレーニング|素早い動きや切り返しを鍛える

アジリティトレーニングは、走る方向を素早く変えたり、急に止まって動き出したりする練習です。サッカーでは、相手の動きに合わせて方向を変えたり、ボールを追いかけたりする場面が多くあります。

素早く動きを切り替えられるようになると、相手についていきやすくなり、ボールを奪うときや相手をかわすときにも役立ちます。

自主練では、地面にマーカーを置き、左右に動いたり、前後に走ったりする練習がおすすめです。最初はゆっくり正確に動き、慣れてきたらスピードを上げてみましょう。

速さだけを求めず、方向を変えるときにしっかり止まり、次の動きに移ることを意識すると、試合で使える動きにつながります。アジリティトレーニングの練習方法については、以下の動画を参考にしてみてください。

サッカーが上手くなる自主練のコツ

サッカーの自主練は、ただ繰り返すだけでなく、練習の進め方や意識するポイントを工夫することも大切です。やみくもに練習するよりも、自分のレベルや苦手なプレーに合わせて取り組むことで、上達につながりやすくなります。

自主練の効果を高めるために、次の6つのコツを意識してみましょう。

  • できることを少しずつ難易度アップしながら練習する
  • 利き足だけでなく逆足も練習する
  • 試合中の動きをイメージしながら練習する
  • 練習の目標や記録を決めて振り返る
  • 保護者は結果を評価せず見守る姿勢を持つ

それぞれのコツについて、具体的な練習方法とあわせて解説します。

できることを少しずつ難易度アップしながら練習する

練習をするときは、最初から難しいことに挑戦するのではなく、今できることから始め、少しずつ難易度を上げていきましょう。例えば、ドリブルなら、まずはゆっくりボールを運ぶ練習をし、慣れてきたら方向転換を加えたり、スピードを上げたりします。

自分のレベルに合った練習を重ねることで、無理なく技術を身につけやすくなります。上手くできないときは難易度を戻し、正確にできるようになってから次の段階に進むことがポイントです。

利き足だけでなく逆足も練習する

サッカーでは、利き足だけでなく、反対の足でもボールを扱えるように練習することが大切です。逆足でもパスやシュート、ドリブルができるようになると、プレーの選択肢が増え、相手の動きに合わせて対応しやすくなります。

自主練では、利き足での練習だけで終わらせず、逆足でも同じメニューに取り組んでみましょう。最初はうまくボールを蹴れなくても、焦らず繰り返し練習することで、少しずつ感覚をつかめます。

試合中の動きをイメージしながら練習する

自主練では、目の前のボールだけに集中するのではなく、試合中にどのような場面で使う技術なのかをイメージしながら練習してみましょう。

例えば、ドリブルなら相手をかわす場面、トラップならボールを止めて次のパスにつなげる場面を想像すると、実際のプレーを意識して取り組めます。

ただ回数をこなすだけでなく、試合で使うことを意識して練習すると、身につけた技術を実践で生かしやすくなります。

練習の目標や記録を決めて振り返る

自主練をするときは、練習の目標を決め、終わったあとにできたことや苦手だったことを振り返りましょう。

例えば「リフティングを10回続ける」「逆足で狙った場所にパスを出す」など、具体的な目標を設定すると、何を意識して練習すればよいかが明確になります。

練習した回数やできたことをノートに記録しておくと、以前より上達した部分にも気づきやすくなります。目標を達成できなかった場合も、原因を考えて次の練習に生かすことで、成長につなげられます。

保護者は結果を評価せず見守る姿勢を持つ

子どもが自主練を続けるためには、保護者が結果だけで判断せず、努力や成長の過程を見守ることも大切です。

リフティングの回数やシュートの成功数だけに注目するのではなく「前よりボールをうまく扱えるようになったねなど、小さな変化に目を向けて声をかけましょう。

思うようにできなかったときも、すぐに改善点を指摘したり、無理に練習を続けさせたりする必要はありません。子ども自身が練習を楽しみ、自分のペースで上達を目指せるよう、必要なときにサポートする姿勢を心がけましょう。

▶︎関連記事:サッカーで親が口出しすると子どもは伸びない?保護者が知っておきたい関わり方を解説

サッカーの自主練で注意したいポイント

サッカーの自主練は、ただ回数をこなせば上達するわけではありません。練習の効果を高め、無理なく続けるためには、取り組み方や練習環境にも気を配る必要があります。

  • 目的を意識せず漫然と練習しない
  • 無理に練習量を増やさない
  • 周囲の安全や練習場所のルールを確認する

それぞれのポイントを確認し、子どもが安全に自主練へ取り組めるようにしましょう。

目的を意識せず漫然と練習しない

自主練では、ただボールを蹴ったり、同じ動きを繰り返したりするのではなく、何を身につけたいのかを意識して取り組みましょう。目的が曖昧なまま練習すると、改善すべき点に気づきにくく、上達につながりにくくなることがあります。

例えば、ドリブルの練習なら「ボールを足元から離さずに運ぶ」、シュートの練習なら「狙った場所に蹴る」など、具体的な目標を決めるのがおすすめです。一つひとつの動きを意識し、できたことや苦手な部分を振り返ることで、次の練習にも生かせます。

無理に練習量を増やさない

サッカーが上手くなりたいと思っていても、練習量を増やしすぎると疲労がたまり、けがにつながるおそれがあります。上達を目指す場合も、子どもの年齢や体力に合わせて練習時間を調整し、疲れや痛みがあるときは無理せず休むことが大切です。

一方で、サッカーをやりたがらない子どもに対して、保護者が自主練を無理に勧めるのは避けましょう。練習を強制すると、サッカーへの苦手意識が強まる可能性もあります。まずは子どもの気持ちを尊重し、楽しみながら取り組める方法を探しましょう。

▶︎関連記事:子どもがサッカーに対してやる気がない原因とは?親のNG行動や対処法を解説

周囲の安全や練習場所のルールを確認する

公園や広場でも、ボール遊びが禁止されていたり、利用できる時間や場所が決められていたりする場合があります。事前にルールを把握し、他の利用者の迷惑にならない場所を選ぶことが大切です。

また、ボールが道路に飛び出す危険がないか、人や障害物にぶつかるおそれがないかも確認しましょう。特に小さな子どもが練習する場合は、保護者も周囲の状況に気を配り、安全に取り組める環境を整えることが重要です。

サッカーの自主練に関してよくある質問

サッカーの自主練に関してよくある質問をまとめました。

  • 一人でサッカーの練習をするのにおすすめなグッズはありますか?
  • 小学生が一人でできるサッカーの基礎練習は何がありますか?
  • 一人でサッカーができる練習場所はありますか?
  • サッカーボールなしでも取り組める室内練習はありますか?
  • サッカーの自主練はどれくらいの頻度・時間で行うのが効果的ですか?
  • 自主練とサッカースクールはどちらが上達に効果的ですか?

それぞれの質問に回答します。

一人でサッカーの練習をするのにおすすめなグッズはありますか?

一人でサッカーの自主練をするなら、練習したい内容に合わせてグッズを取り入れるのがおすすめです。特別な道具がなくても練習できますが、道具を使うことで、ボールタッチやドリブル、シュートなど、目的に応じた練習に取り組みやすくなります。

特に、次のようなグッズが一人での自主練に役立ちます。

  • マーカーコーン
  • リフティングボール
  • リフティング練習ベルト
  • リバウンドネット

初めからたくさんの道具をそろえる必要はありません。まずは通常のサッカーボールを用意し、ドリブル練習を充実させたいならマーカーコーンを追加するなど、子どもの課題や練習場所に合わせて選ぶとよいでしょう。

小学生が一人でできるサッカーの基礎練習は何がありますか?

小学生が一人でサッカーの基礎を身につけるには、ボールを止める・蹴る・運ぶといった基本的な動きを繰り返し練習するのがおすすめです。例えば、ボールタッチやリフティング、コーンドリブル、壁を使ったトラップやパスなどは、一人でも取り組めます。

初めは難しい技に挑戦するよりも、ボールを思いどおりに扱うことを目指し、できるようになったら少しずつ難易度を上げていきましょう。

一人でサッカーができる練習場所はありますか?

一人でサッカーの自主練をするなら、公園や広場、運動場、フットサルコートなどが候補になります。ボールタッチやリフティングなどの基礎練習であれば、広いスペースがなくても取り組めますが、ドリブルやシュートの練習には、ある程度の広さが必要です。

ただし、公園によってはボール遊びが禁止されていたり、施設によっては個人利用に制限があったりします。練習したい内容に合った場所を選び、利用ルールや周囲の安全を確認したうえで取り組みましょう。

サッカーボールなしでも取り組める室内練習はありますか?

サッカーボールを使わずに体の動かし方を練習するなら、ラダートレーニングがおすすめです。床に置いたはしご状の器具のマス目に合わせて足を動かすトレーニングで、素早いステップや身のこなしを身につける練習になります。

例えば、マス目を一つずつ両足で踏みながら進んだり、左右の足を交互に入れたりする方法があります。ラダートレーニングについては以下の動画で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

サッカーの自主練はどれくらいの頻度・時間で行うのが効果的ですか?

自主練の頻度は、週2〜3回程度を目安にし、1回あたり10〜30分ほどから始めるとよいでしょう。例えば、ボールタッチやドリブルなど、練習する内容を絞って取り組むと、短い時間でも集中して練習できます。

ただし、適切な頻度や時間は子どもの年齢や体力、チームでの練習量によって異なります。毎日長時間練習する必要はなく、疲れが残っているときは休息を優先しましょう。

チームの練習や試合が多い週は自主練を減らすなど、全体の運動量を見ながら調整することが大切です。無理なく続けられるペースを見つけ、練習の回数よりも、一つひとつの動きを意識して取り組みましょう。

自主練とサッカースクールはどちらが上達に効果的ですか?

自主練とサッカースクールでは、身につけやすい技術や練習環境が異なるため、どちらが効果的かは子どもの課題や目的によって変わります。

自主練は、苦手な動きを自分のペースで繰り返し練習できる点がメリットです。一方、サッカースクールでは、コーチから指導を受けながら正しい体の使い方を学んだり、他の子どもと対戦形式の練習に取り組んだりできます。

基礎技術を繰り返し練習したい場合は自主練、専門的な指導を受けたい場合や実戦的な動きを身につけたい場合はサッカースクールが選択肢になります。両方を組み合わせる方法もあるため、子どものレベルや目標、本人の意欲に合わせて選ぶとよいでしょう。

▶︎関連記事:サッカースクールに通う4つの効果とは?実際の保護者の声も交えて解説

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